新型の経済的なUVマーキングレーザ

新型Coherent Matrix 355は、経済的でコンパクトな紫外線(UV)レーザで、急成長している一般的なマーキングおよびコーディング市場向けに特別に設計されています。

 

2023年7月31日  Coherent

Matrix 355

UVレーザを使用すると、さまざまな色、白、および黒のプラスチックに、コントラストが高く、周辺部の変色や焦げなどの望ましくない熱損傷がないことを特徴とする高解像度マーキングを行うことができます。そのため、メディカル、製薬、食品パッケージング、消費者向け製品などの分野で製品にマーキングするための主要な選択肢となっています。新型Matrix 355は、このような用途の経済性、スピード、品質を向上させるために設計されたUVレーザです。  

Coherent Matrix 355は、円形のTEM00ビーム形状を出力し、5 Wまたは10 Wの高速パルス発振出力(最大300 kHz)を選択できます。以前のモデルと比較して、コストとパッケージサイズの両方で約50%の削減を実現しています。これは、小型化されたすべてのエレクトロニクスをコンパクトなレーザヘッドに内蔵したワンボックス形式の結果であり、マーキングプラットフォームへの統合をより簡単にしたいというお客様のご要望にお応えしています。レーザヘッドのサイズはわずか160 mm x 300 mm x 150 mm、重量は7 kg未満です。

Matrix 355は、Coherentの比類のない垂直統合と、あらゆる出力レベルで長寿命の紫外レーザ技術を提供してきた他にはない経験が生かされています。そのため、この新しい経済的なレーザは、PulseEQのようなマーキングのための独自の機能を含め、通常は高出力Qスイッチレーザにしか見られない性能と信頼性をすべて備えています。この機能は、他のあまり洗練されていない市販のレーザとは異なり、たとえばコーナーでスキャナー速度が変化しても、トリガーレートに左右されることなく一定のパルスエネルギーを維持します。これにより、マーキングの均一性と美的品質を最大限に高めることができます。

 

UVマーキング

 

この新型レーザには、使いやすさを向上させ、あらゆるマーキング用途への統合を簡素化する他のいくつかの機能があります。たとえば、水冷の手間を省き、空冷プラットフォームから最大10 Wを供給できる唯一のUVマーキングレーザです。さらに、ユーザーは標準のイーサネットポートから内蔵ウェブサーバーGUIにアクセスできるため、ローカルPCにGUIをインストールする必要はありません。ウェブサーバーGUIは、トラブルシューティングや、リモート診断サービス用のログファイルおよびヘルスステータスファイルの生成にも対応しています。また、RS-232ポートからレーザを制御することもできます。

新型Matrixは、従来の平板マウント方式よりも飛躍的に優れている3点キネマティックマウント方式を採用しています。つまり、レーザはレーザツールの他の部分から熱的に絶縁されているため、広い温度範囲(15°C~40°C)で安定した動作が保証されます。さらに、内臓のサーマルヒーターがウォームアップタイムを最小限に抑えます。スタンバイから<5分、コールドスタートから<20分です。

Coherent Matrix 355の詳細をご覧ください。