Coherent ExactWeld 410は、小～中程度の生産量（100～5000個/日）の高精度部品を製造する企業に、CNCレーザ微細溶接の利点をもたらします。医療機器メーカーや精密センサーのメーカーなど、溶接の品質には妥協できないが、Coherent ExactWeld 430のような、より高速で大規模で洗練されたシステムを製造するためのフロアスペースは持ち合わせていない、またはその必要がない企業に最適です。
レーザ、光学、およびモニタリング
ExactWeld 410は、いくつかの異なる要素を組み合わせることで、小規模の製造業者にとって魅力的な価値を提供します。その第一は、レーザ光源と加工ヘッドです。
ExactWeld 410は、さまざまなCoherent PowerLine FL光源と組み合わせて使用することができます。これらのファイバーレーザは、高パルスエネルギーまたは高平均出力と高ビーム品質を兼ね備えており、精密溶接用途に最適です。
PowerLine FLレーザは、FLBK 60プロセスヘッドと組み合わせて使用します。このプロセスヘッドも、高精度の微細溶接で優れた結果を出すために特に最適化されています。バリオ光学系を搭載したFLBK 60は、1つの加工方法シーケンス内で異なる溶接スポットサイズを提供するようにプログラムして、柔軟性を高めることもできます。さらに、ExactWeld 410は、革新的なウォブルヘッドであるSmartWeld+をオプションで組み込むことができます。これにより、熱に弱い材料や薄い材料、異種材料を溶接する際の精度と品質が向上します。
レーザシステムのもう一つの重要な部分は、堅牢な加工方法モニタリングツールです。これには、部品の位置決めを検証するビジョンシステム、加工方法観察カメラ、レーザ出力モニタリング、さらにはAIを搭載した先進的なSmartSense+アクセサリーなど、さまざまなコンポーネントやオプションが含まれます。SmartSense+は、光学および（オプションの）音響センサーを使用して、要求の厳しいレーザ切断、溶接、ドリリング、およびマーキングの用途で品質を向上させ、スクラップ率を削減する、リアルタイムのインラインレーザ加工方法モニタリングツールです。
圧力、温度、加速度などのセンサー ワイヤー、金属箔、微細構造物の微細溶接。
より簡単な制御
ExactWeld 410の広範な機能は、Laser FrameWork - システム操作のすべての側面を管理する直感的なユーザーエクスペリエンス - を通してすべて制御されます。これには、加工方法レシピの作成、レーザ操作、部品の動きとハンドリング、マシンビジョン、加工方法モニタリング、他の生産システムやERPシステムとの通信などがあります。
ExactWeld 410は強力で使いやすいだけでなく、Laser FrameWorkは検証、トレーサビリティ、コンプライアンスに必要なツールも提供します。そのため、医療機器メーカーにとって特に有用なツールとなっています。
より良い建設
ExactWeld 410の最後の要素は、そのメカニズムです。CNCパーツモーションシステムには、3つの直線軸（約250 mm x 250 mm x 200 mmの移動範囲）とオプションの回転軸があります。リニアステージはレーザヘッドを動かし、ワークピースは固定されたままなので、ツーリングと自動化が簡素化されます。CNCモーションと高精度プロセスヘッドにより、複雑な溶接輪郭を確実に行うことができます。また、Laser FrameWorkソフトウェアにより、わずかなプログラミング作業で溶接経路を簡単にシステムに「教える」ことができます。
ExactWeld 410は、自動ドア付きの独立した溶接スチール筐体に収納されており、物理的なサイズと安定性のちょうど良いバランスを実現するように設計されています。その結果、キャスターで移動することもできるコンパクトなシステムになりました。それでいて、繊細で精密な溶接作業を成功させるのに十分な安定性を備えています。
ExactWeld 410は、使いやすさと操作の柔軟性を提供する、コンパクトで高精度の自動溶接システムです。このため、メーカーはさまざまな部品に使用でき、治具を交換するだけで作業を切り替えることができます。そのため、医療機器、航空宇宙部品、精密センサー、その他の特殊製品の受託製造メーカーやその他のメーカーにとって理想的な生産ソリューションです。
Coherent ExactWeld 410およびExactWeldファミリーのレーザ溶接機についての詳細は、こちらをご覧ください。
